2006.08.12土

15:47 明日の目的地「モルツォグ砂丘」が見えるところで休憩。この後、急激に疲労がおそってくる。

限界寸前!!
 僕が乗っている馬は、「ハルサーン 9歳」。
  通訳のHさんの話だと、「馬は30歳で群れから放れて一人になる。そして死んでしまう」そうだ。

  今日走る予定ではなかったのに、急に走ることになったので、馬は食べ過ぎで動きが悪いらしい。

「明日になれば、お腹がへこんでよく走るようになるよ」の事。走る前には、余り食べたらダメなようだ。それで動きが悪いのか。
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  走り始めて、5時間。そろそろ疲労を感じるようになった。ぼくの様子を見て、走るスピードを調整してくれているが、もう、並足でも振動が不快に感じられるくらい疲れてきた。

低い山をいくつも越えていくたびに、「そろそろ、次に泊まるゲルが見えないか」と期待するのだが、何も見えないので、ガッカリさせられる。

ひざ、ケツが痛くて、姿勢を微妙に変えているが、しんどい。

 ギブアップすれば、搬送車に乗せてもらえるが、1日目から情けない、けど、楽になりたい、どうしようと悩んだ。

  通訳のHさんが「あそこの山を越えたらキャンプ場が見えます」と何度も言うので、いくつも越えているのに、何も見えない。

  通訳のHさんが「あそこがキャンプ場です」と言った。
ギブアップ寸前の私に、パワーが戻ってきた。

(ほんとだ。ゲルが見える)

馬の道案内Nさんが走りだした。僕も続いた。
右側は食堂やビリヤードなどいろいろ。

シャワーがついているゲルもある

僕が泊まったゲル

ホスターノロツーリストキャンプ
  ホスターノロツーリストキャンプは大きいキャンプ場だった。ゲルの数が20くらいあり、共同シャワールームもあった。各ゲルには電気が通っていた。
部屋の明かりをつけることができる。

近くで、野生馬「タヒ」が見られるので、欧米系の外国人が観光に宿泊するようだ。

 しかし、シャワーは、水がちょろちょろしかでない。
裸になって、この微量のお湯では、寒くて風邪を引きそうだ。あきらめて、ゲルに戻った。

 ゲルの中の タンスは壊れて開かない。
部屋の鍵は外からかけられるが、中から壊れていて無理。

 トイレは外人用に作られていて、便器が高く、小便をするとき、つま先立ちにならないと、用を済ませられない。
大変だ。

 ゲルに入ると、体中にアンメルツヨコヨコを塗りまくった。
滋養強壮ドリンクも1本飲む。
疲れを回復させなければ。

 夕食は食堂で食べた。
コースメニュでサラダ、野菜スープ、牛肉ライス、アイスが出た。

このとき、運転手(ジョロチョ)、通訳のHさん、馬の案内Dさんと4人同じ席で食べた。

ジョロチョはぼくがいい歳して独身であることを知ると、「俺は子供が2人いて一番上は大学生だ。自分は独身で今まで何をやっていたんだ」と言う。

通訳のHさんが通訳してくれた。

(説教されてしまった。モンゴルでも日本と同じように考えるんだな。)

  疲労、筋肉痛からか、下痢気味で食欲がない。

牛肉ライスはこれ以上食べるとトイレに行きそうになるので、ウエイトレスに下げてもらった。

そのとき、「オチラーラ(ごめんなさい)」と言ったら、ウエイトレスは笑顔でうなずいてくれた。 

 通訳のHさんはこの仕事をバイトでしているそうだ。

本業は日本人研修生の支援をしているらしい。
今はモンゴルが夏休みで仕事があまりないから休みをもらっているとの事。